“これくらいなら頼っていい”という癖は、本当に苦しい時自分を孤独にする

「女性の大丈夫は、大丈夫じゃない」

特に男性向けの恋愛テクニックを綴った書籍やSNSなどで、よく聞く言葉ではないでしょうか。

きっと、聞いたことがある人も多いはず。もはや、言われすぎて当たり前のようになってきている感覚もありますよね。

でね、この、「女性の大丈夫は、大丈夫じゃない」というこの言葉、もちろん真実だと思うんですよ。

優しい、頑張り屋、自立系、自責思考、気遣い上手、全部自分でなんとかする、などなど

こんな特徴を持った、いわゆる”デキる女性”ほど、大丈夫じゃないときに大丈夫というのかもしれません。

ただここで、私は思うんです。もう一段ウワテな女子、結構いないか?と。

そして、その事実に気づいてもらえないことが、彼女たちの苦悩をより深くしているのではないかと。

・・・さて、この前置きを読んで、なんだかギクっとした方は、きっとこの、一枚ウワテ女子でしょう。

そんなウワテ女子のみなさん、ちょっと刺さる内容かもしれませんが、この先にご一緒に参りましょう。笑

目次

「女性の大丈夫は、大丈夫じゃない」を”計算”してしまう女性たち

通常、こんな会話をイメージしませんか?

例えば恋人同士の会話だった場合、

彼女「今日は仕事のトラブルでお昼も食べれなかった…」
彼氏「それは大変だったね。疲れてない?大丈夫?今日はご飯つくろうか?」
彼女「ううん、大丈夫だよ。昨日買った食材あるし。」
彼氏「いやいや、遠慮しないで、顔疲れてるよ!僕がやるから座ってて!」
彼女「えーーありがとう。」

ちょっと彼女素直すぎない?もうちょっと押し問答しない?というのは傍においてもらって笑、まぁ流れとしてはこんな感じかな、と思うんです。

で、きっとこのパターンの会話ができてる女子というのは、いつも(←ここ重要)この流れができるのだと思うんですね。

つまり、
「疲れてご飯つくりたくないな〜」のときも、
「今日は上司に怒られて慰めて欲しいな〜」のときも、
「週末のデートがなくなって寂しいな〜」のときも、

1回目は「大丈夫」って強がるのだけど、相手が「大丈夫じゃないでしょ?」と、この押し問答に何度か付き合ってくれたら、
素直に甘えることができるわけです。

さて質問です。あなたは、それができますか?

予想ですが、「最後まで大丈夫を貫き通す」なんてことをしていませんでしょうか。

それも、本当に苦しくて苦しくて仕方がなくて、一人で抱えるには限界がきている場合ほど。

実はこれ、「素直になれない」という単純なお話ではないんです。

人に迷惑をかけないための周到な”計画”がここにある

さて、本題に入っていきましょう。

結論として、誰かに「頼る」ことさえも、頭の中で計算をしていないでしょうか?

例えば、

「これくらいなら頼っても重くないかな」
「ここで甘えたら距離が縮まるかな」
「これは言った方が関係性にプラスかな」
「今回は頼ってみた方が、相手は自己肯定感上げてくれるかもしれないな」

こんな風に、日常の小さな場面で頭をフル回転させていませんか?

正直めちゃくちゃ困っているわけではないし、心がちぎれるほど苦しいわけじゃない。頼っても相手の負担はそこまで大きくない。だから、ここは頼った方がいいかもしれない。

本来、「頼りたい、助けて欲しい」そんな素直な感情で動くはずのものを、全て「そうすべきか、すべきじゃないか」という思考で決めているんです。それも、相手の感情や負担への配慮、関係性を最優先し、自分の感情を一番後回しにしている状態です。

だからこそ、「わかりやすい」とか「甘え上手」とか、ときには「わがままだなぁ〜笑」なんて言われるかもしれません。

が、これが、あなたをひどく傷つけているのではないでしょうか。

だってそれは、関係性を保つために、常に自分を犠牲にしているだけだから。

そして結果として、本当に頼りたい時に発した”大きな嘘”の「大丈夫」が、そのまま「本当に大丈夫そうだね」と伝わってしまう。

あなたって普段、素直に頼れるし、甘えられるし、ちょっとしたわがままも言えちゃう人だよね。

本来真逆なのに、そう周りのみんなを錯覚させるぐらい、あなたの計画は緻密で器用。

この事実に気づいてくれる人なんていない。

そこで生まれてくるのが「私のことなんて、誰もわかってくれないんだ」という絶望に近い感覚だったりします。

ウワテ女子の葛藤は自責と他責のバランスにある

そんなみなさんがカウンセリングに来てくださると、必ずと言っていいほど、「自分が悪いんです」とおっしゃいます。

だって、肝心な時に頼れないのは、私自身の問題だから。

大丈夫と言っておきながら、「もうちょっと食い下がってこいよ!」なんて思うのは自分勝手でしょ?

素直な女子が羨ましい。

こんな感じ。

でもね、ずーーと話を聞いていると、

「でもこんなに一緒にいるんだから、ちょっとぐらい察してくれてもよくないですか?」

「昔からそう。母は私の気持ちなんてわかってくれなかった。」

「私は彼が大丈夫かそうじゃないかは声とか仕草とか表情とかでわかるのに、なんでわかってくれないの?」

こんな思いをぽつりぽつりとお話しくださることもあります。

いや、あのですね、めっっっっちゃわかりますよ!!!
ほんまにそれ!!!(関西弁が出てしまうぐらい共感!!!)

と、思います。笑 別にカウンセラーだからとかじゃなく、一人の女性として。

ただですね、このままだと、「自分が悪い」vs「あいつが悪い」のバトルが終わらないわけです。

そして、最終的に「やっぱり自分が悪いんだ」に戻ってくるのがするのがオチ。

この苦しい思考のループだけは、これ以上してほしくないなと思うのです。

心のなかの争いを終わらせるために

この「自分が悪い」vs「あいつが悪い」のループを抜け出すための鍵は、思考優位を緩めることにあります。

これまで、「どう頼るか」「いつ甘えるか」「どのレベルなら相手の負担がないか」

こんな風に、頭の中で「どうすべきか?」を考え、選択してきたと思うのです。

そこから、【私は今、何を感じているのか?どうしてもらったら嬉しいのか?】と感覚・感情へとシフトさせることが重要になります。

思考優位になった背景には、さまざまな事情があるでしょう。

例えば、

・人に迷惑をかける=悪いことだという教育を受けてきた
・自分ひとりでなんでもできるようになることが自立だと教わってきた
・女性らしさを否定されたり、それが原因でいじめられたりした

こんな経験をしてきた場合、頑張ることや相手に気を使うことに対して一種の強迫観念のようなものを感じ、縛られることもあるかもしれません。

だからこそ、自分の感情を素直に表現できる安心安全な環境で、思考優位になってしまった出来事を振り返り、その時感じた怖さや寂しさ、時に怒りを緩め、その時私は何を感じていたのだろう?というところから紐解いていくことが大切なのです。

そして、思考で「〇〇すべき」と結論づけた結果から言葉を発するのではなく、今自分が感じている気持ちに正直に言葉を伝えることができる、その感覚を取り戻していくことが、「誰もわかってくれない」を手放すきっかけになっていくことでしょう。

さいごに

あなたは本当に苦しい時、大丈夫と言えますか?

そしてもし、これまで言えなかったとしても、これから言えるようになるとしたら。

あなたは誰に「助けて」と伝えたいですか?

きっと、あなたにとってとても大切で、かつあなたのことを大事に思っている人の顔が浮かんだのではないでしょうか。

ただ同時に、大切な人ほど、伝えられないということも、事実です。

そんな時は、まず思考から感情へのシフトチェンジをするために、カウンセリングやセラピーを利用してみるのもいいかもしれませんね。

***

さて。

ここまで読んでくださった方は、あぁ、このカウンセラーも、おんなじだな。と気づかれたかもしれませんね。

その通り、私自身も、大丈夫を計画的に使う人間でした。今もたまに、その癖は出ます。笑

でも、1つ覚えている出来事があります。

感情を大切にすることを少しずつわかってきたある日。

本当に苦しい時、いつものように大丈夫と言いかけた私が無意識に「ちょっと大丈夫じゃないかも」と言っていました。

あぁ、言葉は、自分が変われば勝手に変わるんだな。そう朧げに感じた記憶があります。

実体験として、こんなこともあったよというご紹介をしつつ、今回はこの辺で終わりたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ではまた。

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