うまくいっているのに自信が持てない心理と抜け出し方

仕事、恋愛、友人、家族、生きていると色々な人間関係があり、出来事がおこります。

そのなかで、

関係性や出来事はうまくいっているのに、なぜか、自分に自信が持てない

というご相談をいただくことがあります。

これ、私自信も悩んだことがありますし、潜在的にお悩みの方も多いのではと思うんです。

望んでいた結果になった(なっている)のに、その結果とは裏腹な感情が湧き上がっているともいえるので、

なかなかしんどいですよね。

ということで今回は、上手くいっているのに自信が持てない心理と抜け出し方について解説していこうと思います。

よろしければ最後までお付き合いください。

目次

うまくいっているのに自信が持てない心理

うまくいっているのに自信が持てないときに深層心理で起こっていることとしては、

うまくいくまでの自分自身の行動に対して、何かしらネガティブな感情を感じている心理がある

という可能性が高いといえます。

例えば、

会社では順調に昇進しているし、周りからも頼りにされている。
定期的に表彰もされているし、
将来はもっと上のポジションにならないかというオファーもある。

それなのに、

・働くことへの苦手意識がある。
・評価されても喜べない。(何とか乗り切った感覚が強い。)
・昇進やリーダーポジションへの強い抵抗がある。

こんな気持ちがあったり。

恋愛で例えると、

数年付き合っている恋人とは仲良くお付き合いしている。
大きな喧嘩もないし、これといって不満もない。
彼の事は好きだし、相手からの愛情も感じる。
自分はすごく恵まれていると思う。

それなのに、

・この先関係が壊れるのではと漠然とした不安がある。
・相手との結婚にいまいち前向きになれない。
・自分のしたことで相手が喜んでくれても、どこか苦しい。
・相手のことが好きなのか分からなくなることがある。

こんなことを考えてしまったり。

このふたつの例、

起こっている状況について、周りから見ると何も問題なんて無いように見えるんですよね。

むしろ羨ましいとさえ思われたりすると思うんです。

でも、自分の中にはずっともやもやした気持ちや不安な気持ちはある状態となり、周りからのイメージとのギャップが生まれてきます。

この状況を続けていると、

周囲に分かってもらえないと感じたり、そう思う自分が悪いんだと自分を責めてしまったり、

そんな感情が沸きあがってくることもあるかもしれません。

ただ、ここでポイントとして押さえておきたいのは、

結果としてうまく物事が進んでいるという事は、やっていること(=行動)自体は、素晴らしいということなのだと思うんですよね。

それなのに、自分自身の気持ちが報われないと思う事があるのであれば。

ぜひ考えていきたいのは、

うまくいっている状態をつくりだす動機や、それまでに感じた感情が自分にとって良いものだったか?

ということなんです。

そして、更に深い心理をみていくならば、

そもそも「うまくいっている」と感じている今の状況は、本当に自分が望んでいるものでしょうか?

この視点が、とても重要になってきます。

うまくいっているのに自信が持てないときに考えて欲しい視点

では、具体例を用いて心理状態と考えていただきたい視点にをご紹介していこうと思います。

行動する時の動機や感情の視点

例えば、仕事でこんな状況があったとしましょう。


3年前、同じタイミングで入社した同期が表彰された。

焦りと悔しさを感じ、そこから半年間自分も頑張った。
残業もして、プライベートな時間も削った。結果、同期の友人よりも規模が大きい場で表彰してもらえることになった。
上司から連絡をもらったときはとても嬉しかった。

けれど、直後不安な気持ちがこみあげてきた。

「次は同期がもっと頑張ってくるんじゃないか」
「次に表彰を逃したら、落ちぶれたと言われるんじゃないか」
「期待にこたえ続けなければ、会社でお荷物になるんじゃないか」

あぁ、もっと頑張り続けないと…。
せっかく頑張りが報われたのに、絶望を感じてしまった。

これは、行動する時の動機として、不安感焦りが大きいですよね。

結果が出るまでも、出た後も、常にネガティブな感情を抱えている状態になっています。

***

また、恋愛であればこんな例が挙げられます。※例として女性目線で書いています


1年前から同棲中の彼は仕事が忙しく、晩ご飯を作る係は私。
彼はいつもおいしいと褒めてくれるし、感謝してくれる。

素直に喜べる時もあるけれど、最近嬉しいと思えなくなってきた。
なんで私ばっかり?と、彼にイライラすることもある。

彼に「作って」と言われている訳じゃないのに。

じゃあ作るのをやめれば?と友達にも言われるけれど、
彼は忙しい分私よりも稼いでいて、2人の家の家賃も多めに払ってくれている。

料理ぐらい私が作らなきゃと感じる。

こちらは、彼のために行動することが初めは自分自身の喜びでもあったけれど、

何らかの事情で行動するときの感情がネガティブになっています。

そして、その感情を感じている自分自身についても、よくないイメージを持っていると考えられます。

うまくいっている状況が自分が望んでいるものであるか?という視点

こちらは、もともと望んでいるものが何なのかは人それぞれ違うため、

なかなか例を用いるのが難しいなぁと思いつつ…。

先ほどの例で取り上げた「仕事での昇進」と「恋愛」の例を用いると、

自分の幸せのために、昇進することをを望んでいたのだろうか?

自分と相手の幸せのために、彼に尽くすことを望んでいたのだろうか?

この視点から考えていただきたいと思うんです。

私たちは、幸せになるため、自分が嬉しい感情を感じるために日々過ごしているといってもいいと思うんですよね。

もちろん、人によって、その幸せや嬉しい感情の感じ方や感覚は違うと思います。

もしかすると、平凡がいいな〜と思っている人もいるでしょう。

でも、その”平凡”というのが、その人にとって幸せですよね。

何が言いたいかというと、

うまくいっているというのが、自分の幸せと直結していたら、なんの違和感も持たずに素直に喜べると思いませんか?

逆に、うまくいっている状況というのが、世間から見た幸せだったり、自分が本当に望む幸せな状態と少しずれていると、

うまくいっているのに幸せじゃない、自分に自信が持てないという感覚が生まれてくると考えられるんです。

そしてこの状況、何が辛いかというと、

会社に貢献しているし、恋人のために頑張っている。

それなのに、頑張った結果による評価や、相手からの感謝の気持ちを受け取れないんですよね。

評価されても、相手からどんな嬉しい反応をもらっても、どんどん苦しくなり、偽物のように感じてしまうのですよね。

これは、本当に、辛い。それに、その状況って悪いループに陥りやすく、何をやっても苦しいんです。

その状態が続くと、最終的には会社を辞めたり、もうパートナーと別れたくなったり、

もっと自分が望むものから遠ざかるような行動をせざるを得なくなることも起こると思うんです。

行動動機がネガティブになる2つの理由

ではここから、そもそもなぜ、行動動機がネガティブになってしまうのかを考えてみようと思います。

パターン① 自分を過小評価している

例えば、

「自分の得意分野はこれ!」と自信をもって言えなかったり、

「自分にはこれぐらいしかできない…」と消去法のように自己価値を認識してしまったり。

そんなことが続くと、

「頑張らないと捨てられる」
「ただでさえできることが少ないから、頑張らないと不必要だと思われる」
「役に立っていない自分は、存在価値がないと思われる」

いわゆる、無価値感のようなものを感じてしまい、頑張り続けることから降りられなくなるのですよね。

その状態で自分望みを考えるのは、なかなか難しいと思うんです。

パターン② 無意識に自分の中につくられた”常識”にとらわれている

幼少期、私たちは家族=社会という認識をし、家族から色々な価値観を吸収していきます。

また、社会人になりたての時など、初めての環境で誰かに頼るしかない時代もありますよね。

そんな、悪い意味ではなく依存するしかない時代に言われたことや培った価値観は、私たちの中に常識として根強く残ることがあるんです。

そして厄介なことに、それが自分を幸せにしないものである場合も、結構あるんですよね。

例えば、

・父親が仕事のできない部下の事を家で愚痴っていた。
・専業主婦だった母親が家では料理を作っていたから、料理は女性がするものだという固定概念がある。
 ※これはそのほかの家事にも当てはまります
・仕事で同僚と比べられた経験がある。

このような経験があり、かつその環境や価値観に良くも悪くも影響された場合、

・どうすれば自分にとって嫌だった状況を避けられるか?

もしくは

・どうすれば常識的なれたり、褒められる自分になれるか?

を考えるようになります。

すると、

愚痴られないように頑張らなきゃ!
女なんだから料理しなきゃ!
同僚よりも成果を上げなきゃ!

こんな風に、責められないための行動を最優先にして、自分の気持ちを置き去りにしてしまうことがあるんです。

心理学でよくいわれる、こんな言葉があります。

「やらなきゃ」と思う事は「やりたくない」こと

本当にやりたいことは、やらなきゃなんて思いませんよね。

そして、頑張っている意識なんてないんです。

ただ、楽しくて時間が過ぎていく感覚だったりします。

だからこそ、何かを避けるために無理やり何かを頑張ることは、わたしたちにとって結構辛い状況だと思うのです。

うまくいっているのに自信が持てないを抜ける鍵

では、うまくいっているのに自信がもてなかったり、ネガティブな感情を感じる状態を抜ける鍵はなんなのでしょうか。

ここまで読んでくださった方は予想がついているかもしれませんが、

誰かや何かのために頑張っている時の感情を見直し、本当に自分が望むものを考えてみる

ということがとても大切な鍵となります。

自分が無理することになる、頑張り方をしていませんか?

できないことで自分を責める。
できない部分の能力をあげて、貢献しようとする。
自分が我慢して他人に与えようとする。

こんな、ある意味自己犠牲をしている状態では、なかなか自分が望むものに目を向けることは難しいと思うんです。

つまり、大切なのは「順番」なんです。

❶自分が本当に望む幸せな状態や人との関係性を知る
❷本当に望む幸せに向かうための行動をする

この順で自分自身を見つめ、行動していくことをおすすめしたいんですよね。

そして、本当に望む幸せって、生きていく中でどんどん変わっていくと思います。

その度に、「今望む幸せ」を知り、そこに向かって行動する。

それが、うまくいったことを受け取り、喜びながら、幸せに向かっていくことにつながっていくと思うんです。

ちなみに、全てのひとに、それぞれの得意・不得意があります。

自分が不得意なことを、簡単にできる人がいます。

あなたが120%の力を出さないとできないことを、他の人は10%の力でできるかもしれません。

見落としがちですが、もちろん、逆もしかりですね。

自分の手に負えないことは、他の人に任せてみる。

その代わりその人ができないことで私ができることはやる。

これが自分の幸せへのプロセスの中で起きていけば、

自分も、周りも、パートナーも、とても幸せだと思うんですよね。

そんなうまくいかないよ〜なんてお声も出てきそうですが、

でも、そうやって楽しく日々を過ごせるかもしれない、と思ってみることから始めてみませんか?

そして実際、そういう人間関係の形があり、パートナーシップの形があることを、ぜひ知っていただきたいなと感じています。

さいごに:わたしたちは、自分のことが一番よくわからない

いかがでしたでしょうか。

今回はちょっと気合を入れて長々と解説してきましたが、

自分が望んでいることを知るというのが、実は一番難しかったりしますよね。

私たちって、やっぱり自分がやったことで誰かが喜んでくれると嬉しいじゃないですか。

社会に貢献できると嬉しいじゃないですか。

だからこそ、結果に目をむけて、自分の望むことを考える余裕がなくなってしまうこともあると思うんです。

その状態の自分のことを責める必要は一切ありません。

その状態で培ったものや評価は、消えることもありません。

ぜひ、「あれ?うまくいっているのに、なんだかしんどいな。」

そう気付いた段階で、ぜひ、「自分が本当に望む幸せ、なんだったかな?」を考えてみて欲しい。

そう願って、この記事を書きました。

では、今回はこの辺で。

何か参考になれば幸いです。

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