お読みいただきありがとうございます。
心理カウンセラーの藤崎しほです。
今回は「相手の気持ちに気付くのって難しいなぁ」ということを、あれやこれやと書いてみようと思います。
いきなり宣伝みたいになっちゃうんですけど、
私が所属するカウンセリングサービスの母体、神戸メンタルサービスでは、
ヒーリングワークというグループセラピーが毎月開催されています。
そこでは、ランダムで分けられた10名弱のグループで、
2日間(たまにもっと長い日程)を過ごします。
一緒にグループワークをしたり、雑談をしたり、時に涙し、時に笑い合い、
濃~~~い時間を共有するんですよね。
さて、ヒーリングワークについてちゃんと語ろうと思うと、何文字書いても書ききれないのでこの辺にして…笑
(気になる方は「神戸メンタルサービス ヒーリングワーク」と検索してみてくださいね)
このヒーリングワークで私が体験した出来事について、書いてみようと思います。
***
むかーーしむかし。
私が心理学やカウンセリングに出会い、心の世界を知り、
初めてヒーリングワーク・ベーシックに参加した時のこと。
ベーシックでは、後日、同じグループのメンバーで集まる会が設けられているのですが、
そのグループのアシスタントさん(グループでリーダーシップをとってくれる方たち)が言ってくれたんです。
「しほちゃん、5分でもお顔見せてくれたら、みんなとっても嬉しいよ!
ぜひ、参加してね!!まってるよーー!!」
そのとき、私は思いました。
ん、、、?
5分だけ顔見せて嬉しいって、どういうこと?
途中入室とか迷惑だよね…
でも、途中退室は失礼だし…
途中で抜けますとも、なんだか言い出しにくい。
そもそも、私がちょっとでも顔見せたら嬉しいって
どういうこと、、?なんで??
かなーり、疑心暗鬼。笑笑
まぁそう思った理由は、色々あります。
当時の私は、
・私がそこにいては迷惑だ、いない方がマシ
・私のことを好きな人なんていない
・私は誰かの邪魔をしてしまう
・私は誰かを傷つける
こんな風に自分のことを思っていましたし、
もう少し本音をぶっちゃけると、
・そもそも途中で入って注目されるの、いやだ
・気を使うのめんどくさい、いやだ
・気を使われるのはもっと気を使うから、いやだ
・ニコニコするの疲れる、いやだ
・よく知らない人と話すの怖い、いやだ
・人付き合い、いやだーーー!
はい、イヤイヤ星人です。笑
私が存在しないことがこの世を救う、ぐらいに思ってました。
(逆に、どんな影響力だよ、、と今ならツッコミを入れたくなりますが。)
そして、
そんなセルフイメージが集約されて、
こんな私が誰かの笑顔をつくれる訳ないじゃないか!!
それなのに、
アシスタントさんは、私が顔見せたら嬉しいって言ってる!
意味不明!!!
と、思ったのでした。笑
**
さて、
そこから月日は流れまして。
私も、アシスタントをする立場になったんですね。
そして、今度は私が、あの時のようにグループで集まる会をお伝えすることになりました。
そこで感じたことは、
5分でも、いや1分でも集まりに顔をだしてくれたら、
めちゃくちゃ嬉しい。
泣きそうになるぐらい、テンションが上がる。
その勇気も嬉しいし
純粋に会いたいと思ってくれたのかなと嬉しいし
ワーク楽しかったと思ってくれたのかなと嬉しいし
とにかく嬉しい。
こんな感情でした。
その時はじめて、
うわぁ、、!あのときのアシスタントさんは
【本気で】私にそう言ってくれてたんだ。
と衝撃を受けながら気付いたのでした。
(なんと時間差1年半…)
***
例えば
親の心子知らず
ということわざがあるように、
相手の気持ちって、その立場にならないと分からないよな~
という事は頭では分かっていました。
でもこの体験を通じて、
「相手の気持ちって、同じ立場を経験してみないと”本当に”分からないんだな」
と身をもって感じました。
あなたにもありませんか?
生まれてきてくれてありがとう
一緒にいてくれて嬉しい
とか
この会社に入社してくれてありがとう
一緒に働けて嬉しい
とか
あなたが連絡をくれて助かった
仲良くしてくれてありがとう
とか
誰かが伝えてくれた「あなたがいてくれて嬉しいよ」という言葉を
信じられない経験。
さぁここで、
相手の気持ちは分からないと思うけど、
みんな本気で言ってるから、信じていいんだよ!!
なんて言うつもりは、全くありません。笑
だって、分からないものは、仕方がない。
ただ、伝えたいのは、
相手の言葉を信じられないとき、
あなたはその自分の事を、責めていませんか?
表面上は、相手に対する疑いだけを感じていたとしても、
なんだかチクっと、心が痛かったり、しませんか?
そして、私は非情な人間だ、なんて
自分の殻に閉じこもったりしたことないですか?
それは、あんまり自分を幸せにしないなぁと思うのです。
***
逆の立場にならないと分からないことがある。
もう一度言っちゃうのですが、これはもう仕方がないことだなぁと思います。
相手の本当の気持ちは、自分が体験するまで分からない。
だから、「分からなくていい!」と言いたいんです。笑
ただ、「本当に思ってくれているのかもしれないな」とちょっとだけ疑っておくことは、大事なんじゃないかなと。
疑心暗鬼になって、「そんなことない!」と(かつての私のように)全否定する気持ちで心の全てを埋め尽くすのではなくて。
知識としてでもいいから「本当かも?」という、良い疑いのスペースを、ちょっとだけ心に作ってあげるといいのかなぁと思ったりするのです。
そしてもう一つ。
私が心理学を学んで知った、こんな言葉があります。
自分が欲しいと思うものは
自分から誰かにあげるといいよ。
そうしたら、自動的に手に入るから。
心は物理的な法則とは逆で、あげたら増えるんだよ。
これ、意味がわからなかったんです、正直。笑
でも今なら、その通りだなぁと感じています。
私、「あなたがいてくれて嬉しいよ」って、言ってほしかったんですよね。
相手に、そう思ってほしかったんですよね。
でも、私が、「あなたがいてくれて嬉しい」って伝える体験をあんまりしていなかったから、信じられなかったんです。
というか厳密に言うと、
私なんかがそう思ったって、誰も喜ばないよねって拗ねて、そう思う事を禁止していたんだと思います。
私たちがやるべきは、
自分を責めるでもなく
相手を疑うでもなく
誰かに対して「ありがとう」と思う自分を遠慮しないこと。
これなのかなぁ~と、思う今日この頃だったりします。
なんだかとりとめのない話になってしまいましたが、
つぶやきだからいいよね、、と最後自分に言い聞かせて(笑)、
今回はこの辺で終わります。
最後までお読みいただき
ありがとうございました