わたしは昔、心理学に出会ったことを後悔した

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心理学になんて出会わなければよかった

さて今回は、カウンセラーが何言ってんだ、、?という、心の世界を呪ったお話。笑

まだカウンセラーになる前。心理学に出会って夢中になり、日々心のことを学び、考えていたある時。

「心理学になんて、出会わなければよかった!!絶望しかないじゃないか!!」

と、思ったことがあるんです。

もちろん今は、心理学に出会ってよかったと思っているし、心が変化し見える世界や景色が変わるのは、やっぱり面白い!と思っています。

では私がなぜ、好きだった心理学に絶望し、そしてまた好きになったのか。
そこには、大きな勘違い人生を楽しむコツが隠れていました。

そんなお話をしてみたいと思います。

もし、今あなたが「心のことを考えるのが疲れちゃったな」とか「心理学やカウンセリングに出会う前の方がマシ」という思いを抱き、なんとなく絶望した気持ちになっているのなら。

このお話は、少しは参考にしていただけるんじゃないかなぁと思っています。

では、ぜひ最後までお読みください

成長プロセスを考える

ビジョン心理学の考え方のひとつに、成長プロセスというものがあります。

ざっくりご説明すると、私たちの心は【依存→自立→相互依存】の順に、成長していくという心理モデルです。

依存の時代(ニーズ→ハードブレイク→罪悪感)
→子供時代のように、自分では何もできないと感じていて、自分の幸せが周りの人や環境に左右される時代

(期待→コントロール→デッドゾーン)
→依存を嫌い、自分ひとりの力で物事を成し遂げよう、成功して幸せになろうと考える時代

相互依存の時代(リーダーシップ→ビジョン→マスタリー)
→関わる人とお互いに対等な関係で、共に幸せになる選択をしていく時代

※各ステージも細かく3段階に分かれているのですが、書くと長くなっちゃうのでそれぞれの解説はまたの機会に…

この成長プロセスには、それぞれの罠(心の中に湧き上がってくる否定的な気持ちや苦しみ)があり、それを解消するための抜け道(自分を幸せにし、次のステージに進むための選択)があります。

で、ですね。
ここからが、私が心理学をムクムクと呪いだしたところなのですが・・笑

この成長プロセス、依存から自立、自立から相互依存のように、次のステージに進もうとするとき、【1つ前のステージでやりましょうと言われたことを、辞めましょう】と言われるんですよ。。

どういうことかというと、

に向かうときは、
・ネガティブな出来事を人のせいにせず、起こったことは自分が選択した結果だと考える
・周りを見て、良い態度をとる
・被害者になるのをやめる

こういった意識が大切だと言われています。

そして自立した私たちは、
自分の人生をコントロールし、よりよい自分になろうと人生に主体的に関わっていきます。
自分の手で幸せをつかむために努力をし、社会的には成功したり、実際にほしいものが手に入ったりすることもあります。

ただ、その状態には先ほどお伝えした「罠」があり、人生が虚しかったり、誰かに「ちゃんとやれよ!」怒りを覚えたり、孤独を感じたり、人間関係がギクシャクしてきたり、頑張っているのに報われないという状態になります。

そして、被害者意識をやめたのとは逆に、加害者意識も出てきてしまうのです。

そのうち、自立して一人で生きていくことに限界を感じるようになってきます。
自立の最終段階は、「デッドゾーン(死の誘惑)」と言われており、自分の感情ではなく「○○すべき論」「○○の役割」によって行動し、自分が何をしたいのか分からない、生きるワクワクがない状態にもなりやすいです。

そこで大切になるのが、相互依存に向かうことなのですが、、

相互依存に向かうときは、
・自分の感情をきちんと感じて、それを大切にする
・誰かに頼る
・自分を責める加害者意識を手放す

この意識が大切だといわれています。

あえて、誰かから言われた風に書くと、
できること増やすために頑張れと言われて頑張ったら、今度はできないことは人に頼ろうねと言われる。
周りの役に立とうねと言われて頑張ってきたら、自分のやりたいことが一番大事だよと言われる。

混乱しませんか、、?
そして、なんか腹が立ちませんか、、?

正直私は、めっちゃむかついたんですよね。笑

えーーーーー。
一人で頑張らなきゃと自立したら、自立しすぎだから誰かを頼れなんて言われちゃってさ。
自分の責任として人生をとらえよう頑張ったら、自分責めだって言われちゃってさ。
難しすぎる!!!

なんて思ってました。

そしてその後出てきた感情は、

「どこまでいったらゴールなの?」
「いつおわるの?」
「いつ幸せになれるの?報われるの?」

「なんで、どうせ未来にやめることを、頑張って身につけないといけないの?
「次のステージに進んだって、罠はあるし辛いことがあるのに、何のために進むの?」

こんな感じでした。

さてさて、なんでこんなやさぐれ星人になったのでしょうか。笑

人生ではなく、終わりをみていた

ここからがみなさんにお伝えしたいことなんですけども。

私は、ゴールだけをみていたんです。

ゴールまでの道のりは、ただただしんどいものと思っていました。
そして、いくらしんどくても、頑張り続けなければいけないものだと思っていました。
人生はいつも、苦行である。みたいな。

だから、早く終わりたかったんですよね。

ひとりぼっちのフルマラソンに例えると
一瞬のゴールのために、42.195キロずーーーっと苦しい感じ。
応援もなく、一人ぼっちで、だた体力を消耗しながら、走る。走る。走る。
こけても、誰も来てくれない。給水所もない。

想像するだけでも、しんどいですよね。

人生のゴール、つまり自分の命が終わる時までの道のりを楽しむ計画が、一切私の中になかったんです。

だから、成長プロセスを進むことに、絶望したというのが真実でした。

(さいごに)癒しに終わりなんてない

癒しに、終わりなんてない。

心理学による癒しのプロセスは、ゴールにむかっている訳じゃない。

色々な経験をして、感じられる感情が増えることで、自分の人生で起きる出来事を味わうために存在するのが、癒しなのかもしれない。

そこに気付いたとき、凄く心が楽になったことを覚えています。

だからもし、
進んでも進んでも、
癒しても癒しても、
別の課題がくるしもういやだ!!!
と思っているあなたがいるなら。

それは、癒しは完了するものと、どこかで思っているのかもしれないなぁと思ったりします。
あの頃の私のように。

だからちょっと視点を変えて、

人生を楽しむため。
出来事をもっと深く味わうため。

心理学は、そのために使ってみようと思うといいかもしれないですね。

**

自分の心に向き合っていると、
悲しみや苦しみも、いままでより深く感じるようになるかもしれません。

その時は、ひとりでなんとかしないこと。

私は、そんなときにこそお話を聞かせていただき、あなたのプロセスを全力で応援したいと思っています。

今回はここまで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました


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