怒ることが苦手なあなたへ 〜怒りの素敵な使い方〜

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怒りの感情、苦手ではないですか?

あなたは、「怒り」の感情についてどんなイメージがありますか?

私は、「怒り」が大嫌いです。笑

なぜって、相手を批判して自分を正当化する理由をぐるぐる考えているその間は、ずっと楽しくないから。気分は最悪。

そして最後には、深い自己嫌悪に陥るから。

だからずっと、私は「怒り」を感じることを禁止していました。
正確に言うと、気づかないふりをしていました。

ですが今日。不覚にも認めてしまったんです。
同僚に対して「むかつく!」という怒りの感情をもったことを。。

禁止している感情が出てくるときって、ダムが決壊したように、炭酸水をシャカシャカ振って蓋がはじけ飛んだように、一気に噴きだすんですよね。

そして、その下に隠れていた悲しさや悔しさ、みじめさ、無価値さなど、ネガティブな感情も一緒にドロドロと出てくる。

あなたにも、そんな経験ないですか?
(まぁ怒っている最中には、そんなこと考えられないほど「むかつく!」に支配されていますが…)

もうこんなこと繰り返したくない…。

だから重い腰を上げて、「怒り」について考えてみることにしました。

(本当に重い…やりたくない…よっこらしょ…。こういうのを抵抗って言います。笑)

怒りの感情を考える前に大切なこと「自分の感情に責任をもつ」

まず先にお伝えしておくと、基本原則として、「自分の感情に責任を持つ」というのはとても大切です。

なぜなら、ネガティブな感情を他人のせいにしている限り、

「あの人のせいで私は不快だ!」=「あの人が変わらない限り私はいい気分になれない!」

と、他人に自分の感情の主導権を渡してしまっている状態だから。

これはつまり、「私にはどうすることもできません」と諦めていて、その状態である限り、物事はあまりいい方向に進みにくいかなと思うのです。

なので、「自分の感情に責任を持つ」ことは、どんな感情を感じたときにもとても大切です。

なぜ、わたしは怒りを感じたのか?

さて、話を戻します。

私が怒りを感じたのは、同僚(以下Aさん)に「あの企画、もっと良くなると思うよ」という言葉を言われたからなのですが…。

え…?それだけ…?

そう思った方もいらっしゃるかもしれませんね。そうなんです。自分でもそう思います。笑

でも、すっごい、イライラしちゃったんですよね。

なぜって?
結論からお伝えすると、【普段から自分で自分にダメ出ししている部分に触れたから】なんです。

***

先に分かりやすい例でお伝えしてみたいと思います。

例えば、背が高い女性BさんとCさんがいたとします。そしてそれぞれの自己イメージはこうです。

Bさん「背が高いと、スタイルが良く見えてラッキー」
Cさん「背が高いと、可愛くないし自分は恋愛対象として見られにくい」

この2人が「背が高いね!」と友人から言われたとして、それぞれどう感じると思いますか?

BさんとCさんの感情の違い

Bさんは、背が高いということをポジティブに捉えているため、何も気にならないんじゃないかなーと思います。

だから、
「そうなの、〇歳の時に急に背が伸びて~」とか「両親の遺伝なんだ~」とか、普通に会話として返すかもしれませんね。少なくとも、嫌な気持ちはしないでしょう。

一方Cさんは、背が高い=恋愛に不利だとネガティブに捉えています。

なので「背が高いね!」という言葉に「どうせモテないって言いたいんでしょ!」「私に彼ができないのはこの身長のせいだ…」と相手に怒りが込み上げてきたり、切ない気持ちになると想像できますよね。

同じ特徴を持った人が、同じ言葉を言われても、自己イメージによって解釈がこんなにも変わる。

つまり、相手に対してイライラしたり怒っているときは、実は自分の劣等感やコンプレックスが刺激され、自分を責めている状態といえます。

このように人は、自分にダメ出しをしている部分について相手から何か言われると、

相手の態度や言葉に関係なく(←これ大事)

責められたような気持になり、怒りを感じてしまうのです。

怒りに隠れた自己攻撃を知る

今回私が感じた怒りは、Aさんの「あの企画、もっと良くなると思うよ」に対して、

「私だってそう思ってるよ(完璧にできていない罪悪感)
「じゃああなたがやれば?(Aさんの方が仕事ができるという劣等感)
「どうせ私は必要とされていないんだ(無価値感)

これらを感じ、自己攻撃をしたからでした。

そしてそれに耐えきれず、Aさんが悪い!と相手に怒りを持ったようなのです。

でも自分の感情に責任を持ち、普段から自分で自分にダメ出ししている部分が反応しただけなんだと気づいたとき、同僚へ感じた怒りは勝手に手放せていました。

そして、自己攻撃している部分を癒す方向にシフトできたように感じます。

「怒り」の感情は、一気に手放さなくてもいい

もちろん、
「でもやっぱりあの言い方は良くないよね?」とか、
「何にも知らないくせに」とか、

怒りの気持ちは再燃しましたよ。笑

でもその度に、自分で変換するんです。

あ、今、どの自己攻撃に触れたんだろう?」と。

そして、それを癒すことに意欲を持ち続けること。
それが、怒りの素敵な使い方のような気がしています。

怒りの感情は自体は悪いものではありません。
人間ですから、怒るときもあります。

でももし、そのせいであなたが幸せな時間を後回しにしていたとしたら。

ぜひ、「自分にダメ出しをしていないかな?」という視点を取り入れてみてくださいね。

さいごに

ちなみに、怒りには3形態あると、私が学ぶ心理学では言われています。

怒りの3形態
(1)相手に「ムキー!!」とぶつける怒り
(2)「どうせ私はだめですよ、悪かったですね(真顔)」と、引きこもる怒り
(3)自分は無関心な様子でも、周りをイライラさせる怒り

今回私がやったのは、(2)の引きこもりの怒りですね。笑

もちろん、どの怒り方が良い悪いという話ではないですが、日本人の国民性的にも、(1)のように相手に怒りをぶつけるのって、苦手な人が多いように思うのです。

私の経験的にも、そう感じます。

だから、今回の私のように、「こっそりイライラする」という怒り方をされている方って、結構多いんじゃないかな~と思い、この記事を書いてみました。

私と一緒に、
怒りの感情を、素敵に使ってみませんか?

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