今回は「相手の気持ちに気付く難しさ」をテーマに、藤崎のつぶやきを書いてみようと思います。
私が所属するカウンセリングサービスの母体、神戸メンタルサービスでは、
ヒーリングワークというグループセラピーが毎月開催されています。
そこでは、ランダムで分けられた10名弱のグループで、
2日間(たまにもっと長い日程)を過ごします。
一緒にグループワークをしたり、雑談をしたり、時に涙し、時に笑い合い、
濃い時間を共有するんですよね。
さて、ヒーリングワークについてちゃんと語ろうと思うと、何文字書いても書ききれないのでこの辺にします。笑
(気になる方は「神戸メンタルサービス ヒーリングワーク」と検索してみてくださいね)
このヒーリングワークで私が体験した出来事をお伝えしたいんです。
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私が心理学やカウンセリングに出会い、心の世界を知り、初めてヒーリングワークに参加した時のこと。
後日、同じグループのメンバーで集まる会が設けられているのですが、
そのグループのアシスタントさん(グループでリーダーシップをとってくれる方たち)が言ってくれたんです。
「5分でもお顔見せてくれたら、みんなとっても嬉しいよ!」
そのとき、私は思いました。
「私が5分だけでも参加したら嬉しいって、どういうこと…?」
本当に、意味がわからなかったんですよね。
今思うと、そう感じた理由は、色々あります。
当時の私は、
・私がそこにいては迷惑なんじゃないか
・私は誰かの邪魔をしてしまうかもしれない
・私は誰かを傷つけるかもしれな
こんな風に自分のことを思っていました。
要は、私なんていない方がいいよなーという感覚です。
そんなセルフイメージをもっていましたから、私が少しでも会に参加したら嬉しいと思ってくれるなんて、信じられないのも当然ですよね。
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さて、そこから月日は流れ、私もアシスタントをする立場になったんですね。
そして、今度は私が、あの時のようにグループで集まる会をお伝えすることになりました。
そこで感じたことは、
5分でも、いや1分でも集まりに顔をだしてくれたら、
めちゃくちゃ嬉しい。
こんな感情でした。
その時はじめて、うわぁ、、!あのときのアシスタントさんは
【本気で】私にそう言ってくれてたんだ。
と気付いたのでした。
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例えば、親の心子知らずということわざがあるように、
相手の気持ちって、その立場にならないと分からないよなぁという事は、頭では分かっていました。
でもこの体験を通じて、
「相手の気持ちって、同じ立場を経験してみないと”本当に”分からないんだな」
と身をもって感じました。
あなたにもありませんか?
この会社に入社してくれてありがとう
一緒に働けて嬉しい
とか
あなたが連絡をくれて助かった
仲良くしてくれてありがとう
とか
誰かが伝えてくれた「あなたがいてくれて嬉しいよ」という言葉を信じられない経験。
ここで、相手の気持ちは分からないと思うけど、みんな本気で言ってるから、信じていいんです!
なんて言うつもりは、全くありません。
ただ、伝えたいのは、
相手の言葉を信じられないとき、あなたはその自分の事を、責めていませんか?
表面上は、相手に対する疑いだけを感じていたとしても、そんな自分の気持ちに心が痛かったり、しませんか?
それは、あんまり自分を幸せにしないなぁと思うのです。
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逆の立場にならないと分からないことがある。
これはもう仕方がないことだなぁと思います。
相手の本当の気持ちは、自分が体験するまで分からない。
だから、わからなくて良いと思うんです。
ただ、「本当に思ってくれているのかもしれないな」と少しだけ疑っておくことは、大事かもしれないと思うんですよね。
そしてもう一つ。私が心理学を学んで知った、こんな言葉があります。
心は物理的な法則とは逆。愛はあげたら、増える。
これ、意味がわからなかったんですよね。
でも今なら、その通りだなぁと感じることも多いです。
私、「あなたがいてくれて嬉しいよ」って、言ってほしかったんですよね。
相手に、そう思ってほしかったんですよね。
でも、私が、「あなたがいてくれて嬉しい」って伝える体験をあんまりしていなかったから、信じられなかったんです。
私がそう思ったって、誰も喜ばないよねと拗ねていたとも言えると思います。
大切なことは、自分の気持ちを、大したことないものにしないこと。
これなのかなぁと思ったりします。
なんだかとりとめのない話になってしまいましたが、何か感じていただけるものがあれば嬉しいです。